
アプリボットのエンジニア横断組織 LDX(Lead Developer Experience)についての紹介

この記事では、アプリボットのプロジェクト横断組織であるLDX(Lead Developer Experience)について紹介します。
LDXについて
LDXは、アプリボットの非ゲーム領域を担当するプロジェクト横断組織です。
非ゲーム領域の開発を牽引することで、アプリボットのゲーム開発の効率と生産性を向上させることを目指しています。
ここで非ゲーム領域は大まかに下記のような分野を指します。
- 非ゲーム機能(通信・マスターデーター・アセットなど)
- iOS/Androidなどのプラットフォーム固有の機能(課金・プッシュ通知・各ストア提出に関する対応)
- クライアントインフラ(アプリビルドやアセットビルド環境の構築、CI/CD、各クライアントで必要な署名管理)
- セキュリティー対策
- 開発環境整備(コード規約や静的解析など)
現在は、非ゲーム領域を担当するエンジニアを各プロジェクト1人以上たてていただき、その方々と連携してプロジェクトの課題解決を進めています。
LDX発足の経緯
アプリボットでは、各タイトルを開発するプロジェクトで「カンパニー制」を導入しています。
このカンパニー制によって各プロジェクトは、人事権や予算運用などのさまざまな裁量を、そのプロジェクトのトップが持ちます。
タイトルを開発するエンジニアの体制についてもその限りではなく、基本的には各プロジェクトに裁量権を委ね、各々のプロジェクトにあった開発体制の構築・設計・実装をお願いしています。
プロジェクトごとに裁量権があるため、意思決定が迅速に行われ、開発も効率的に進めることができます。
カンパニー制は会社の基盤として機能していますが、エンジニアリング、とくにLDXが担当する非ゲーム領域ついては、複数プロジェクトを跨いである程度の共通化できるだろうと感じていました。
また、この分野は専門性が高いかつ幅広い知識が求められるだけでなく、ゲームエンジニアの中では人材が不足しており、各プロジェクトで担当者を見つけることが難しい状況でした。
この問題を解決するために、アプリボットのシステム領域をプロジェクト横断で担当するという提案を自分の方で行い、LDXが発足しました。
発足当初は、プロジェクトのシステム領域の課題からとくに優先度の高い課題解決に焦点を当て、共通化による生産性向上が期待できそうな部分の基盤の整備やノウハウ共有を進めてきました。
その成果として、システム領域に関する課題に対して、プロジェクトを跨いだノウハウ共有や、各プロジェクトで個別に整備されていたアプリビルドやアセットビルドのインフラが共通化されました。現在では複数のプロジェクトで共通のシステムが運用されています。
LDXのこれから
LDXは発足から1年が経過し、非ゲーム領域のノウハウ共有やビルドインフラの共通化などの成果を実現しています。
今後もアプリボットのプロジェクトが増えることを見越し、引き続き基盤整備や共通化の取り組みを進めていく予定です。
ただ共通化や基盤化を進めるだけではなく、それぞれの品質を磨いていくことで、アプリボットの非ゲーム領域の開発をより良いものにし、アプリボットのゲーム開発を下支えできればと思っています。
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