
エンジニア育成プログラム「テックゲート」について
こんにちは。サーバーエンジニアの竹端です。
今回は弊社で今年から始めたエンジニア育成施策であるテックゲートについてご紹介します。
背景
まず、テックゲートが発足した背景について説明します。
昨年までは、弊社では本社のサイバーエージェントの研修を受けた後にアプリボットに配属され、
直後に 各プロジェクトに参加し、日々の業務をこなすことでスキルアップする という形をとっていました。
しかし、以下の問題点がありました。
- 業務では自分の担当した範囲での技術にしか触れないため、体系的に技術を獲得できず、偏りがあった。
- プロジェクトの状況によってアウトプットの内容に差があるため、技術力に差がつきやすい。
- 業務として必要なことを優先的にやるため、基礎的な部分が理解しづらい。
エンジニアが成長するには、総合的な能力の向上と経験が必要です。
しかし、技術力の獲得をプロジェクト業務だけに頼っていては偏りができてきてしまうという問題点がありました。
そこで、業務だけではカバーできない幅広い範囲の知識を身につけてもらうことを目的に、テックゲートというプロジェクトが発足しました。
テックゲートとは
テックゲートは、アプリボットのエンジニアの登竜門で、各分野ごとに課題(ゲート)を用意し、それを解いていってもらう施策です。
ゲートの出題者のレビューが通ることでそのゲートの突破となり、次のゲートの問題にとりかかることができます。
今年度配属された新卒エンジニアには配属までに突破が必須な「配属前課題」として、以下のゲートを課しました。
- サーバエンジニア
- ゲート1 : Git
- ゲート2 : オブジェクト指向の基礎
- ゲート3 : HTTP通信の概要
- ゲート4 : Tomcat
- ゲート5 : DB(MySQL)
- ゲート6 : KVS系
- ゲート7 : 基礎演習
- ゲート8 : 応用演習
- ネイティブエンジニア
- ゲート1:Git
- ゲート2:Unity C#文法問題
- ゲート3:オブジェクト指向の基礎
- ゲート4:Unity 基礎問題
- ゲート5:Unity UI&ロジック課題
- ゲート6:Cocos2d-x C++文法問題
- ゲート7:Cocos2d-x 基礎問題
- ゲート8:Cocos2d-x UI&ロジック課題
弊社では、プロジェクトでUnityとCocos2d-xを採用しているので、ネイティブエンジニアのゲートにはその双方を取り組んでもらっています。
また、サーバー・ネイティブのどちらの職種も共通で、最後のゲートには実際のゲームを想定した課題に取り組んでもらいました。
これ以降のゲートについては、業務をこなしながら突破してもらう予定です。
実際にテックゲートに取り組んでもらった新卒エンジニアたちの感想を聞くと
- CAの新卒研修向けで学べなかったことも学べて良かったです。今後業務をやっていく上で活きてくると思います。
- 基礎から実践的なコーディングまで学べて良かったです。特に基礎の部分で、頭でわかっているつもりでも実際に説明出来ない用語とかも多いことに気づきました。
- プログラム経験はあったが、改めて基礎からやり直せたのは良かったし、これが今後の自分の下地になるんだなと思います。
という感じで、好評のようでした。
課題を経験していたことで、Javaをやったことのない新卒でも環境構築や基礎的な部分は教える必要がなく、スムーズにスタートを切れたと思います。
また、実践的な課題をこなしていくことで、本人の現状の実力値を知った上でプロジェクトが受け入れられました。
まとめ
以上、エンジニア育成施策であるテックゲートについて紹介しました。
このようにアプリボットでは、エンジニア育成に力を入れています。
またこのような、エンジニア向けの施策についても、てっくぼっとでご紹介していきたいと思います。
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