2020年版 アプリボットのエンジニアが全力でおすすめする技術書9選

こんにちは!
今回はアプリボットで活躍しているエンジニア4名から、エンジニアとしての価値を高めるために読んでおきたいおすすめの技術書をいくつか選んでもらいました。技術的な書籍から仕事論的な書籍まで幅広くご紹介していきたいと思います!

もくじ


畑山のおすすめ

webの広告・コンテンツ制作を経て、現在は新規ゲーム開発のプロジェクトでクライアント部分の設計や描画関係を担当している畑山政道です。「Game Programming Pattern」「ドメイン駆動設計入門」「ノンデザイナーズ・デザインブック」の3点を紹介します。

Game Programming Pattern

GoFのデザインパターンをはじめとした、ゲーム制作に役立つプログラミングパターンを紹介している本です。パターンを知っても、実際にどういった場面でどう使うのかをイメージするのが難しい事があります。しかしこの本はゲーム開発が前提で、実例が豊富に紹介されており、理解しやすいのが特徴です。サンプルコードはC++で書かれていますが、言語に依存している箇所はなく、何らかのプログラムを習得されている方なら問題なく読めるでしょう。パターンを知る事で設計の指針にもなりますし、エンジニア間の共通言語としてコミュニケーションがスムーズになるはずです。

ドメイン駆動設計入門

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計への入門書です。元となるエリック・エヴァンスの書籍はとても難しい内容で、いきなり読むと理解できずに挫折する可能性が高いです。こちらの入門本を先に読んでおく事で、ドメイン駆動設計におけるポイントを理解する事が出来ます。更に掘り下げたい部分はエリック・エヴァンスの本に進むのが良いでしょう。

現在開発中の新規プロジェクトにはドメイン駆動設計を導入し、まずチームのエンジニア全員でこちらの本を読みました。1つの大きな指針がある事で、設計における意思疎通がかなりスムーズになっているという実感があります。

個人的に入門本が好きで、ジャンル問わず良く読みます。内容は浅くなるかもしれませんが、必要な前提知識が少ない状態でも読む事ができ、更に重要なポイントが簡潔に纏まっているからです。

ノンデザイナーズ・デザインブック

デザインの知識が無くても、4つの原則を守ると良いデザインになる、という事が学べる本です。後半では色とタイポグラフィ(文字)、日本語を使ったデザインの理解も深める事が出来ます。

ゲーム開発はデザインが密接に関わってきます。良いプロダクトを作るためにも、エンジニアもデザインについて知っておく事は大切です。

4つの原則はどれも分かりやすく、before、afterの実例も豊富に紹介されており、良い・悪いの判断がつくようになるはずです。問題が分かれば、解決策が見つけられます。読んで即デザイナーになれるというわけではありませんが、勉強会などの発表資料も綺麗に伝わりやすく作れるでしょう。


久保のおすすめ

過去にサーバーサイドやクライアントサイドでゲーム開発プロジェクトに携わり、現在新規ゲーム開発のプロジェクトでUnityクライアントを担当している久保卓也です。「エンジニアの知的生産術」「脳を鍛えるには運動しかない」の2点を紹介します。

エンジニアの知的生産術

私はRPGなどのゲームで遊ぶとき、「取得経験値10%アップ」のようなスキルがあると最優先で習得せずにはいられないタイプなのですが、この本はそういった「中長期的な効果が見込める学びのスキル」をテーマにしています。

特定のプログラミング言語や専門知識に特化した知識はすぐに役に立つことが多いのですが、一方ですぐに役に立たなくなりやすいです。著者の西尾氏も、過去に出した「Jythonプログラミング」という本が予想より早く陳腐化してしまったことを振り返り、陳腐化しにくい「学び方のスキル」にフォーカスを当ててそれ以降の本を執筆したと述べていました。
最近は人生100年時代と言われるように、現役時代がとても長くなっています。その長い仕事人生の中では、何度もスキルセットの変化が必要となると思われます。

自分の習得したスキルを大事に抱えていると、それを守るために変化に抵抗してしまいがちです。エンジニアはとても早く移り変わっていくテクノロジーを日々学んでいく必要があります。そういった学ぶための力を習得するためにオススメできる本です。

脳を鍛えるには運動しかない

上で紹介した「エンジニアの知的生産術」がソフトウェア(考え方)のアップデートだとしたら、こちらの本はハードウェアのアップデートに役立つ本になっています。

エンジニアのようなデスクワーカーは運動不足になりがちで、実際に私もほとんど運動をせずに長年過ごしてきました。この本を読んで、運動不足による身体の衰えはとても大きな損失なのだと分かり、毎日の運動量を増やすようになりました。

例えばこの本では、運動による脳内化学物質の変化が記憶力や健康に好影響を及ぼすメカニズムについて研究論文を基に説明しており、なかなか説得力があります。 「健康」は一番大事な要素で、病気にならないこと・コンディションが整っていることは学ぶ時間を確保するためには必須だと思いますので、エンジニアに限らずみなさんにオススメできる本です。


小川のおすすめ

ゲーム開発のバックエンド開発やデータ分析基盤の立ち上げを経て、現在新規ゲーム開発のプロジェクトでバックエンドエンジニアをしている小川詩織です。「人月の神話」「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」「自助論」の3点を紹介します。

人月の神話

良い古典とは、ある一定数以上の読者が長年に渡って共感・同意したり、得られる情報の多い本として読まれ続けているものです。内容がある程度正しく、本質的なことが含まれている書籍である可能性が高いと言えます。文中の例えや環境などは現在と差異があることも多いので、内容を現状に当てはめて落とし込みつつ、何が述べられていて、どう活かせるのか必然的に考える必要があるので、そこに古典としての困難さと楽しさ、実用性の高さがあります。

 まさに本書はそういった本で、開発における不変の知識が詰め込まれていて、言語化しづらい本質的な内容が上手く整理され盛り込まれています。古典を知った上で現在との差分や不足しているものを探し、それに適した読み砕きやすい現代の書籍を読むのもお勧めです。新装版では初版からの振り返りも丁寧に書かれているので、是非挑戦していただきたい古典の一つです。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

著名なエンジニアである中島聡さんが書かれたビジネス書で、これまでの古典とは逆に、まさに先に挙げた読みやすくスピード感のある現代の本です。

 紹介文等ではよく「時間術」を謳っていますが、それだけではなく筆者の体験に基づく「エンジニアが陥りやすい仕事が進まない理由」に焦点をあてているので共感しやすく、読んだ翌日から実践できるような内容です。偏った思想を薦めるビジネス書は多いですが、本書は納得できる理由と、本質を捉えようとするエンジニアらしさが含まれています。積まれたタスクに追われやすい職業ではありますが、それを前向きにこなすことが楽しみになる仕事観を与えてくれる良書だと思います。

自助論

私が人生で最も影響を受けた書籍の一つです。「天は自ら助くる者を助く」という有名な言葉から始まり、自らの意志を持ち、努力することを説いています。

 エンジニアは受動的ではなく、チームや環境の中で能動的な自助努力によっても大きく左右される仕事ですが、本書では生きる上で自分を高めるために何にどう尽くすかが多く書かれており、是非エンジニアに読んでいただきたい本です。

 これも古典なのと、やや極端な話も含まれていて現在には適用できない部分もありますが、現状に対してのアプローチを考えるきっかけにもなるかもしれません。読みやすく、多様な例を含んで、自らにどう誠実であるべきか、自身を奮い立たせてくれる本です。


斎藤のおすすめ

人狼狂(グルイ)やニジスタなどのwebアプリケーション開発を経て、現在新規ゲーム開発のプロジェクトでバックエンドエンジニアをしている斎藤樹です。「UNIXという考え方」を紹介します。

UNIXという考え方

全てのエンジニアにおすすめできる一冊です。現代では、エンジニアリングの教育手法が充実し、Webやネイティブアプリ、ゲーム、AIなど様々な分野のアプリケーションの開発が容易になりました。
エンジニアの方々の中には、次々と新しい技術に出会うので最新の技術を追いかけるのが大変だと思われる方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、この移り変わりの激しいソフトウェアエンジニアリングの世界にも、長い時間形を変えず機能し続けているものもあります。
そのうちの一つが「UNIXコマンド」です。UNIXコマンドそれ自体は小さくシンプルな機能のもので統一されています。
この書籍の原題である「UNIX Philosophy」の名の通り、そこには哲学が存在するかのように感じられるほどです。

この本は、UNIXコマンドそれ自体の細かな挙動にフォーカスしているわけではなく、
UNIXコマンドと、OSとしての UNIX-like システムの思想から長く生き続けるソフトウェアのエッセンスが抜き出されています。

「プログラムにおける良いデザインとはなにか?」

というシンプルな問いに対する答えをあなたに与えてくれるはずです。


まとめ

ここまでアプリボットエンジニアからのおすすめ本を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。4名それぞれ異なるバックグラウンドを持つエンジニアから、広角的な紹介ができたのではないかと思います。
今回紹介した本以外にもアプリボットでは様々な本を取り揃えており、時折読書会・共有会などもおこなっているので、今後も機会があれば本を紹介していきます!


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