
Applibot Engineer Vision
アプリボットではエンジニアから代表者を選抜した「技術ボード」という横軸の組織があります。
この技術ボードでは、日々の社内で発生する技術的な課題への取り組みを中心に活動していましたが、中長期を見据えて、エンジニア組織としてのあり方、エンジニアとして経営課題にどう向き合っていくか、等についても話し合いを始めました。
難しい言葉を省くと、エンジニアが幸せに働け、且つ、その働き方が会社としても嬉しい状態、にするにはどうしたら良いかを話し合っている、と言えばわかりやすいかもしれません。
今回はその取り組みの一つである「Applibot Engineer Vision」をご紹介します。
Applibot Engineer Visionとは
例えば、良いエンジニアはより良いエンジニアと一緒に働き、自分の力をもっと高めていきたい、という思いを強く持っているものです。
アプリボットの良いエンジニアとしての働き方・考え方を技術ボードで話し合いながら、改めて定義したのがこのApplibot Engineer Visionです。
エンジニア以外にも通じる部分があると思うので、多くの方に読んでもらえると嬉しいです。
アプリボットのビジョンでもある「世界震撼」を実現させるための働き方・考え方として「最高の体験を提供し続ける」、「チームアプリボット」、「責任と成長」、という3つを挙げています。
・最高の体験を提供し続ける
ユーザーファーストで考え、最高のモノづくり集団として、最高の体験を提供し続ける、というのが一つ目の項目です。
最高の体験とは何か、最高のモノづくり集団とは何か、など、具体的なことは明示していませんが、そこは一人ひとりが考え、その考えをぶつけ合い、常に考え続けるものだと考えています。
「ユーザー」という言葉はなるべく広い意味で捉えてもらって、サービスのユーザーだけではなく、仕事で関わるすべての人に、最高の体験を提供しつづける意識を持ちましょう。
また、インターネットサービスを軸としている以上、それを気合や根性ではなく熱意を持って、技術を駆使して実現しましょう。
・チーム・アプリボット
個人でつくるサービスには限界があります。その限界を超えるために会社やチームで開発&運用を行っています。
足し算と掛け算の違いが何かは、是非自分で考え、チームで考えてみてください。
例えば、「チームのメンバが皆同じくらいの量の発言があるチーム」と、「一部の人しか発言しないチーム」とどちらが理想でしょうか?
建設的な意見を言い、議論ができている前提で、前者のチームが掛け算ができているかもしれませんし、逆にカリスマ的な司令塔とその手足となって動くスペシャリストという構成で後者の方が掛け算ができているかもしれません。
いずれにせよ、このように掛け算で力を発揮できるチームをつくるには、個人に閉じた考え方では実現できません。
発言の量はともかく、アプリボットではチームのコミュニケーションを重視し、チームを前に進めるために意見を言い、率先して動いてくれる人を評価します。本音で語り合い、ポジティブな意見もネガティブな意見もぶつけあって、その全てをチームの原動力にできるように意識しましょう。
・責任と成長
自主性とは、やらなければいけないことが明確になっていて、それを進んで実行することです。
主体性とは、やらなければいけないことがよくわからない状態で、それを明確にするところから積極的に動き、自分で考えて決めていくことです。
もちろん、好き勝手やりましょうという意味ではありませんし、管理者等が手を抜くために、主体性を持ってください、ということでもありません。
掛け算のできるチームにはこの自主性と主体性が備わったメンバが不可欠です。
また、変化の激しい業界なので、常に勉強し続けることが必要です。
現状に満足せず、日々挑戦を意識しましょう。
・まとめ
仕事に限らず日々の中で「理想と現実」に向き合うことは多く、そして、どちらかというと理想を選べず現実を選ぶ経験をする人は多いのではないでしょうか。
仮に現状が理想と遠かったとしても、理想に近づくことを諦めたら、理想は理想のままで現実になることはありません。
この「Applibot Engineer Vision」はその理想へ近づくための第一歩です。
・最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
エンジニアの代表者を集めて定期的に話し合う、という場はこれまでずっと取り組んできたのですが、どうしても最初は目の前の課題に囚われがちになってしまいます。
また、当初は会社全体の情報を多く知り、経営層の人達の方針や考え方に触れる機会のあるエンジニアが少なく、なかなか視野を広げた活動ができていなかったと、今では思います。
今はその機会も多くなり、今回の記事のような内容を役員や人事等、経営層を巻き込みながら、エンジニアの代表者たちで話していけるようになってきています。
このような組織の未来についての取り組みは、まだまだ始まったばかりであり、社内でも一部の人達の意見しか反映できていないかもしれません。
今後は社内はもちろん、CyberAgentグループ内、グループ外、のより多くの人達にも意見をもらい向き合っていきたいと思っていますので、中の人はもちろん、外の方もご縁があればよろしくお願いいたします。
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